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[ 1F ] LEATHER W-POINT

みなさん、こんにちは。

今日はタイトルにありますように、イベントの紹介です。

【LEATHER W-POINT】

11月18日(木)までの期間にレザーウェアをご購入で通常5%のポイントを2倍の10%プレゼントいたします。

レザーウェアを新調したいレザー好きの方はもちろんですが、

ファーストレザーウェアを検討中の方にも大変オススメの期間となります。

まずは、店頭のオススメレザーウェアの一部をご紹介。

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【NAPE_】

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\75,900-

(以下ALL including tax)

フルベジタブルタンニン・シープレザーを使用したスタンドカラータイプ。

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【SEVESKIG】

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\148,500-

上質なキメの細かいカウスウェードを使用したフリンジ付きWライダース。

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【ACANTHUS】

L2102

\132,000-

滑らかなタッチのオイルマットカウレザーを使用したトラッカータイプ。

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【STRUM】

STL060-05

\187,000-

フランス産のホースハイドを使用したセミシングルタイプ。

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【1piu1uguale3 】

MRB466/LAB042

\308,000-

スペイン産の高級ラムスキンのストレッチレザーを使用したスタンドカラータイプ。

と、

様々なデザイン・レザーの種類・さらに幅広い価格帯と、

何を基準に選べばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

私がアドバイスするならば、選ぶ基準はなんだかんだ言っても一番にデザイン。

二番目に鞣し方、次いで革の種類という順番。

そして、最後に価格が納得出来るか。

デザインは視覚的なモノなので、みなさん個人個人の感覚的なモノでいいと思います。

二番目の鞣し方ですが、通常はベジタブルタンニン鞣しとクロム鞣しの二種類に分けられます。

それぞれの方法と特徴をご説明の前に、少しだけ脱線してレザーの流通について記載します。

最近はエコレザーやエコファーと呼ばれる人工的な素材が増えて参りました。

これは動物愛護の視点や、サステイナブルな活動の一環として取り組んでいる事はご存じの方も多いでしょう。

もちろん、そのようなアイテムも扱っていますが、なぜリアルレザーにこだわるのか。

レザーは食用肉の副産物として流通するものなのです。

つまり、レザーウェアや製品を作成するために殺される動物はいないのです。

つまり、その皮を使用せずに廃棄する事がサステイナブルなのか…

私たちは食肉文化が途絶えない以上はリアルレザーにこだわりたいと思っています。

リアルレザーの質感は千差万別。

また、エコレザーでは体験出来ない自分だけの一着に育ってあげるのも大きな魅力。

もちろん、様々な見解がある事は理解しております。

しかし、先程も申し上げた通り食肉文化がある以上は、

魅力的なアイテムを創造するデザイナーとお客様を繋ぐことがサステイナブルだと思います。

現段階としては、これが私たちのいまの考えです。

ちょっと、熱くなって脱線いたしましたが本題に戻ります。

【ベジタブルタンニン鞣し】

植物が持つタンニンという天然物質を使用して鞣す方法ですが、

非常に時間と手間が掛かる手法なので全工程に数か月を要します。

ちなみに、タンニンとは一般的には渋(シブ)と言われているものです。

このタンニンは茶色なのでタンニン鞣しのレザーは茶色く仕上がるのが特徴。

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メリット:経年変化を楽しめる・型崩れしにくい・革への負担が少ない。

デメリット:傷がついやすい・日光などで日焼けしやすい・水に弱い・染色しにくい。

【クロム鞣し】

化学薬品の塩基性硫酸クロムを使用して鞣しています。

タンニン鞣しに比べ安価で大量に一日程度の短期間で鞣すことが出来ます。

重金属を使用するクロム鞣しはウェットブルーと呼ばれる青みがかったグレーに仕上がるのが特徴。

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メリット:傷が付きにくい・色が変化しにくい・タンニン鞣しに比べ水に強い・加工がしやすい。

デメリット:経年劣化する・型崩れしやすい・タンニン鞣しより革に負担が掛かる。

これを基本にお選び頂くと良いのではないでしょうか。

完結に伝えるならば、ベジタブルタンニン鞣しは長く付き合い自分だけの一着にするもの。

購入した時がスタートラインで着用した年月と共に深みを楽しむもの。

対してクロム鞣しは綺麗目な雰囲気を長く楽しみやすいもの。

購入した時がゴールで手に入れた雰囲気を楽しむもの。

と、お考えいただければいいのではないでしょうか。

次に革の種類です。

一般的にレザーウェアには「牛・羊・山羊・馬・鹿etc」が使用されることが多いです。

革の種類は全て説明するととんでもない文章量になるので、

市場に多い代表的なモノをいくつかご説明。

【牛革】

「カーフ・キップ・ステア・カウ・ブル」の5つに分類されています。

カーフ:生後6ヶ月以内の子牛。

成牛に比べキメが細かく柔らかで軽いが希少性が高いので高価。

キップ:生後1年以内の子牛の革。

カーフについで上質とされ滑らかで美しいレザーだがカーフに比べ供給は安定している。

ステア:生後3ヶ月~6ヶ月の間に去勢された生後2年を経過した雄牛の革。

去勢されたことで革質はブルに比べ柔らかく厚みが均一で様々な用途で使用される。

カウ:生後2年を経過し、出産を経験した雌牛の革。

雄牛ほど厚みは無くやや柔らかいが子牛に比べ強度があり雄牛より薄く中間的な革。

ブル:生後2年を経過した去勢されていない雄牛の革。

もっとも固く丈夫であるが、柔らかさに欠けシボも大きくワイルドな表情の革。

※余談ですが日本では子牛を好んで食べる習慣がないので、国産のカーフは貴重なレザーの一つ。

【羊革】

「ラム・シープ」の2種類に分類されています。

ラム:1年以内の子羊の革。

毛穴が小さくキメが細かく滑らかでしっとりとした肌触り。

シープ:生後1年以上経過した大人の羊の革。

ラムに比べ毛穴が大きくなるためキメの細かさは落ちるが他のレザーに比べ滑らかで柔らかい。

※余談ですがレザーは防寒性・断熱効果が低いとされていますが、

羊は他の動物に比べ脂肪の穴が多く鞣しても空気が入る穴が多く残るため革の中では断熱効果が高いのです。

最後に価格です。

先にご説明いたしました鞣しと革の種類に原産国が関わってきます。

海外メゾンブランドが高額なのはみなさま納得しやすいのでしょうが、

ドメスティックブランドのレザーが高額だと疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

高額レザーウェアをリリースする多くのドメスティックブランドの場合、

縫製は日本で行っていることが多いのです。

おおむね、店頭価格は10万円前後がスタートラインとなります。

(今回ご紹介したACANTHUS・SEVESKIG・STRUM・1PIU1UGUALE3が該当します。)

レザーは通常のウェアと違い、腕の良い職人でなければ縫う事が出来ません。

つまり、日本ではレザーの縫製工賃は一般的に高いのです。

※レザーを縫製するのは非常に手間が掛かかるものなのです。

なので日本で作る場合は素材も良い物を使い海外製の安価なレザーとの差別化を図ります。

だから、必然的に高額になってくるのです。

また、今回ご紹介したNAPE_の様にレザーをオリジナルで鞣し染色した物を、

海外で縫製する事でコストパフォーマンスを追求するやり方もあります。

長々と記載して参りましたが、ご購入を検討されているお客様の一助になれば幸いです。

次回は、お手入れについて触れたいと思います。

最後に今日の一曲は嗄れた歌声が特徴的な【TOM WAITS】からRAIN DOGSをセレクト。

それでは、みなさまのご来店を心よりお待ちいたしております。